ソーシャルキャピタルとしての魅力「起業ネットワーク（KUT－ＧＳＥ）」

最近、ソーシャルキャピタルという言葉をよく耳にするようになりました。一般に「社会関係資本」と訳されます。他者への信頼、つきあいや交流、社会参加などを要素とするが、ソーシャルキャピタルが豊かなほど、人々の協調行動が活発になって、治安、経済、健康、幸福感などへ良い影響があり、社会の効率性が高まるとされています。

このソーシャルキャピタルとしての価値・魅力が、まさに高知工科大学の社会人大学院「起業家コース（現：起業マネジメントコース）」の同窓・現役との関係に、象徴されていると感じています。

私自身、2002年に入学して修士から　休学を挟んで2009年博士課程迄学ばせていただきました。現役の時は同窓の学校の先生と二人してレポート提出をギリギリまで“うんうん“と唸って考えたり、集合レビュー等では、委員長にサクラで頷いてもらったり、する等、一緒に学んだ間柄だからこそ何でも話せる関係が出来ており、数多くの同窓の皆さんとお付き合いを当時と変わらず、今もさせていただいています。しかも仲間への信頼が一過性のものではないので、本当に何かあるときにでもすぐに専門家の顔が思い浮かび、電話が出来る等、困った時に気軽に話し合える同窓がいる事が何よりも心強いです。

私事になりますが、同窓生にみなさんに随分、援けていただきました。私が大学院の博士論文で書いた体験学習のゲーム一つとっても、試作開発のモニタリングでは国際法務でプロジェクト経験の豊富なＫさん、市役所で日々、市民対応、広報などをされているＵさんに協力いただき、厳しい批評をいただいて完成しました。また、「知財管理についてどうしたものか？」と思った時に、知財専門家のTさんからすぐにアドバイスもらって特許も無事とれました。また実際の営業活動でも多くの同窓からもクライアントのご紹介もいただきました。
その他、高知の企画・マーケティングの先輩Ｎさんとはご一緒に就職支援のプログラムに誘っていただき、協働した時には、コラボレーションの面白さ、創造の楽しみを体験することもできました。

これ以外にも書き出したら切りがありません。以上のようなビジネス等関係がまったくなくとも、鹿児島、東京、高知、広島、博多等、いけば必ず会ってくださる同窓がいるし、お酒としゃべりのお付き合いをいただける至福を感じています。

2017年10月7日、起業マネジメントコースのコース長の那須先生の来阪をきっかけに大阪教室に縁のある方に声掛け、久しぶりに同窓会を開催しました。

冨澤先生、末包先生、前川先生とは久しぶりにお会いしました。お元気でいらっしゃいました。
現役の起業マネジメントコースの在籍されておられます　某大学の副学長、言語聴覚士、栄養学の教授や品質工学の技術士のＴさん(岐阜から)とは初めてお会いしました。
先輩のⅠさん（岡山から）とは18年ぶりに挨拶しました。当時は全然、話しかける余裕はありませんでしたが、気さくに声をかけていただきました。先輩からは「名簿はみなさんに配らないと・・」と言われ、さっそく実行させていただきました。(^^)/
ほぼ同期の阪急百貨店Ａさん、Ｔさん（鹿児島から）、音塾のＭさん、学生から起業されているＥさん(広島)や入学のきっかけをいただいたＴさん等、再会もたくさんあり、大いに楽しみました。
今回、返事があって残念ながら三連休の初日で所要が重なるなど、お越しになれなかったかたも20名近くおられました。(※同窓は170名を超えていると思われます・・・)

会の最後にみなさんが一人ずつ、スピーチしました。

私からは　「2002年入学当時、大阪教室での授業の受け方は、最後に質問して、違う教室に画面が映る終わり方をしていた。」　　と伝えると・・・

現役の方からは、「今も（同じ）ですよ」　と言われ、笑ってしまいました。

良き？伝統は継承されていますね。（笑）

これからも起業家コース(現：起業マネジメントコース)の同窓・仲間を大切にしていきたいと思っています。

以上

2009年博士課程卒
坂田　淳
http://www.smart-i.jp/